試験制度改正の理由
1.行政書士に求められる役割増大
行政書士の業務は多岐にわたると言われてきましたが、今後はこれらの業務一つ一つが、さらに高度化・専門化されてくるものと思われます。まさに、専門的な知識および素養を有する行政書士が、社会から要請されるようになりました。
2.高度情報通信社会の発展
ここ数年、わが国におけるインターネットの発展には目を見張るものがあります。行政庁へわざわざ出向いて書類を提出していたものが、インターネットによる電子申請が可能になった箇所が多くあります。今後、行政書士になる人たちは、パソコンを駆使して電子申請のできる能力が必要となってきます。
3.司法制度改革
現在、政府の指揮のもとに司法制度改革が進められています。日常の数多く起こっている小さなトラブルは、すべてを弁護士だけで処理するには、限界があるのが現状です。そこで現在、裁判外紛争解決手続(ADR)によって、弁護士以外の専門家によるトラブルの解決システムを構築中です。近い将来、行政書士もこの分野に参加することになります。
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